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2018年12月10日 (月)

少数精鋭による価値の分配ルール

忘年会のシーズンになりました。

個人的に社交は大好きですが、お待たせしている相談案件がたくさんあるので、

忘年会後はそのまま帰って寝るわけにもいかず、水を飲んで酔いを覚ましながら

再び仕事に戻ります。

 

日本の企業数と税理士の数はそれほど不均衡な状態ではありません。

しかし、事実上稼働していない高齢税理士の数を考慮に入れた実態稼働数で

考えると、あまりバランスがとれていないのかもしれません。

もっと問題なのは、クライアントの痛みを理解できる税理士が圧倒的に

不足しているということです。

それが直接の理由なのかどうかはよくわかりませんが、

当事務所では新規相談案件が鬼のように入ってきます。

 

私の事務所では、経営の大規模化は望んでいませんので、

新規の相談が入るたびに、スタッフが不安そうに私の顔を見ております。

みんなには 「もう、今年は新規は取らないから」 と約束しているのですが、

切実な相談を持ちかけられると、ついつい・・・

受けてしまいます。

 

少数精鋭について

うちの事務所では、「どのくらい少人数で取り組めたか」 ということを評価します。

この逆の概念がワークシェアリングですね。

無駄な人材を可能な限り省くことを「少数精鋭」 といいます。

スタッフの給与は、少数精鋭化しながら水準を上げています。

一人ひとりのスキルに依存する経営です。

この点が唯一のリスクだということになるでしょう。

その他はメリットばかりです。

少数精鋭で最も重要なのが信頼関係であり、「ヒトは人間である」 ということです。

決して、個々のスキルだけを評価対象にしてはなりません。

少数精鋭では、人を人間として評価することがとても重要になるのです。

当たり前だと思っている経営者は多いことでしょう。

しかし、ほとんどの企業がそうなっていないから、

このような言い方をしているわけです。

人間性評価の重要性。

この本質をよく理解せずに少数精鋭経営に取り組むと、痛い目にあいます。

 

少数精鋭経営でもう一つ重要なこと

それは、顧客の少数精鋭化です。

社会人として、相応しい行動がとれない者を顧客とは見なさないということです。

抑止力を失った現代社会において、

この観点から人を見抜くことは容易になっています。

その人の話し方、言葉遣いというものは、言語能力だけではなく、

その人の生き様や社会観を表しています。

当事務所の継続理念「感謝・敬意・反省」 は、

そうした人の態度からその人そのものの継続性を見抜こうという姿勢であり、

属性判定のよりどころにもなっております。

 

顧問先にアドバイスしていることがあります

それは、過剰供給の社会では経営を肥大化させないこと。

そして、自社の顧客を平等に扱ってはならないということです。

(もちろん、医療や介護など一部のクライアントは例外です)

優先順位の高い順にSortできることが重要です。

これを頭の中で瞬時に行うこと。

これが、経営資源の効率化です。

自社の価値を優先順位に基づいて顧客に分配すること。

これこそ、経営者が実行すべき最も重要な仕事なのです。

モノ余りの時代にもかかわらず、

これほどまでに必要ないものを生産し続ける過剰の現代。

イノベーションしても社会が吸収できない現代。

事業活動を通じて投資を行うという「単純投資」で成果を得ることは、

今後ますます難しくなることでしょう。

 

なぜこのようなことを今申し上げているかというと、

資本主義の限界と次の経済観が見え隠れしているからです。

 

「共利共生」の対義語が「社会保障」です。

いつもクライアント指導で申し上げていることですが、

近い将来、必ず限界を迎えるであろうことに力を注ぐのではなく、

その次の経済へ向けて、今から準備を始めておくべきではないでしょうか。

 

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