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2018年1月 1日 (月)

子育ては最後のフェーズへ

新年、明けましておめでとうございます。

私は毎年、事務所で一人、正月を迎えます。

誰もいない事務所。

いつもはリンリンパニックの事務所も、正月は電話が鳴りません。

メールもほとんど入って来ませんし、今日中に返信する必要もありません。

いつもの慌ただしさはなく、とても新鮮な空間です。

 

世間がお休みしてくれている時間、

私にとっては重要な意味をもつ時間になります。

短い時間でたくさんのことを考えておかなければなりません。

普段は人の相談ばかり乗っていますから、自分のことを考える時間はありません。

しかし、普段から自分の考え方を洗練させておかなければ、

物事を瞬時に判断することができなくなります。

40代というのは、 迷ったり失敗したり、

人生のことで悩んだりする段階ではないわけですね。

 

私が子育てで一番大切にしていること

それは、子供に失敗させることです。

大人になって失敗しない人って、すごく利口に見えます。

なんで失敗しないんだろう、って。

ちょっと頭のいい人は、

大人になってから、このような違いに気がつくようになります。

失敗しない人・・・

その答えは、子供の時の過ごし方にあるわけです。

今の社会は、子供たちから失敗する機会を奪っています。

ですから、大人になって初めて失敗を経験して、一発で詰んでしまう。

子供の時の失敗は許されるけど、大人になってからの失敗は許されない。

「人生は一切やり直しが効かない」といつも申し上げている所以です。

私の子供に対する接し方を知っている人は、私の考え方は厳しすぎると言います。

でも、そのようなことは決してありません。

子供の時に安全な環境で守って、

失敗しないようにと(親が思い込んで)塾へ通わせて、

そうやっていきなり社会に放り出す方がよっぽど残酷なのです。

私は経営者として人材を教育していますが、

結局仕事ができない人はここに原因があると思います。

採用面接の時に、15歳までの経験を引き出すような趣旨の質問をするのは

この部分を見極めるためです。

何もない子からは、取り繕った体験談しか返ってこない。

急に創造性のある仕事をしろ!なんて言われても無理なんです。

でも、創造性のない仕事にはAIが迫ってきている・・・

経済縮小とか、フロンティアを失った経済では、

AIとかIoTとか、暗号通貨とか、止めるわけにはいかないんですよ。

世の中をもっと便利にとか、もっと多くの人のためにとか、

そういう問題ではないんです。

 

自然の摂理に反し、限界を受け入れない経営者(株主も同罪)たちが、

末端で働く人たちから希望を奪い、人材を潰しています。

末端の人たちにどんな卑劣な仕事をさせているんだろう・・・

それなのに、社員の平均給与と役員の平均報酬は10倍以上の開きが・・・

このような経営は珍しくないのです。

コンプラだけ全面に打ち出しても、非人道的経営はなくなりません。

「はい、夕方になったから定時で帰ってね!」

っていう(形式的な)問題ではないわけです。

結局、いまの教育ではこういう問題点を見抜く力は育たない。

ここが最大の欠陥なのです。

だから、塾に行ってイイ大学に行って、

そうすれば、イイ職業につけるって。

未だにそういう視点しか持てなくて、就職先も誤って、

ただ利用されるだけの人材に終わります。

ウロウロしているとすぐに30歳ですよ・・・

 

人生には、何度か勝負をかけなければならない時があります。

そうですね。

二十歳過ぎてから多い人で三度くらいでしょうか。

そんなにあるものではありません。

勝負に強い人間の特徴とは・・・

私が高校生の時に出した答えは、

「本番に強い」

ということでした。

私は当時、モトクロスをやっていたのですが、

高い技術をもっていたにもかかわらず、

レースでは成績が出せずに苦しんでいました。

練習では圧倒的に速いのに・・・

「勝利から学ぶことは何もない」と言います。

勝負の世界で生きている人間は当たり前に理解していることでしょう。

私もその通りだと思っています。

だからこそ、小さいうちに「負け」を知り、

生涯通用するノウハウを身につけることが重要なのです。

できるだけ早く、子供の時にしっかりと失敗すること。

うちの息子は、今年の春、中学に上がります。

自分で答えが出せる教育は、最後のフェーズに入ります。

時期を逃すと身につきません。

子供と適切な距離をとり、如何にして無言で重要なことを伝えるか。

親としてのノウハウが試されます。

 

これは持論ですが、

本当の意味で経営ができる人間は、子育ても成功すると考えています。

そこには「人」という共通項が見えてきます。

父は私が中学・高校時代のとき、

本当に短い間で人生のノウハウを教えてくれました。

もちろん、それまでのプロセスがあったからこそ気づけたのかもしれません。

 

そんなことを思い出しながら・・・

駆け足で生きてきたせいか、既に人生は堪能しましたが、

健康なうちは頑張らなければなりません。

現代社会で起きていることの問題点を改めて俯瞰し、

税理士としての残りの生き方に微調整をかけているところです。

年始から既に相談の依頼がたくさん溜まっています。

休む間はないですが、皆様のお蔭でこの事務所があることに感謝し、

仕事を通じて一つでも多くのお返しができるよう頑張ってまいります。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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