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2017年4月 7日 (金)

中小企業の9割は原始人レベル

確定申告が終ったかと思うと、

次の台風「3月決算」がやってきます。

自治体関係の決算も受けているので、

いろいろとまた勝手が違って大変です。

 

本日は、不動産関係で大きな所得を得たクライアントさんが

昨年一年間の総評と今後について意見を求めてご来所されました。

私が受け持つクライアントの第一の特徴は、

「小さな規模で大きく稼ぐ」 ということです。

「決して規模で問題を解決してはならない」

というのが私の経営指導方針ですから。

大抵のことは、年商10億円以内で解決させてしまいましょう!

 

今さえ良ければそれで全て良いのか?!

この問題に対する答えは、大企業たちが今後さらに実例を出してくれます。

 

税理士の役割も変わってきました。

私のクライアントの多くは、私に税理士として何かしてもらいたいというよりも、

メンターとしての役割を期待しているということが強く伝わってきます。

なぜ規模で問題を解決してはならないかというと

二つ理由があります。

一つは、低成長過剰供給社会。(本当はリセッション)

もう一つは、IT化です。

ちなみに、今は採用難のことがよく話題になりますね。

ご多分に漏れず会計事務所業界でもそういう話になっています。

私はそうは思いませんが・・・

 

賢い経営者の考え方を一つご紹介しましょう。

不動産でもそうなのですが、

力のある人間は、みんなが買えない時に有利な価格で買い落とします。

みんなが買えない時に買えるのが実力だというわけです。

人材採用も同じことが言えますね。

いま必死になって採用活動をしているのは、企業としてタイミングが悪いかと。

人材というのは、みんなが採用できない時に採用して教育をするのです。

そんなことできるわけないじゃないですか!!

いや、それが実力の差というわけなのです。

私の事務所では仕事はどんどん増えていますが、

人材は増やしていません。

増員以外の方法で問題は解決できるのです。

 

昨日も不動産系クライアントさんには以下のように回答しました。

いまのような実体なき浮ついた景況感の時こそ、

負動産(ジョーカー)を有利な価格で決済し、次の不況を待つことですと。

実はこれ、人材採用に関しても同様のことが言えます。

今こそ悪いものを良いものに入れ替える絶好の機会なのです。

キーワードは「精算」ということになるでしょう。

市場とは交換の場なのです。

 

本日の夕方、当事務所内にて通達を出しました。

テーマは「スピード」について。

経営において3つの視点があります。

それは、規模の経済性、地域の経済性、スピードの経済性です。

ずっと以前にもこのブログで紹介していますね。

私は、特にスピードの経済性に着目をしています。

スタッフにはスピードに関する問題提起をしました。

スピードを速めるための3つの視点

1. 取引先(相手)を選ぶこと

2. 人を使わないこと

3. IT化

それぞれ補足しなければ誤解されることばかりですが、

ITと生産性向上の関係について書いてみましょう。

 

IT化と言えば、

人工知能とか

文書の電子化とか・・・

 

ITのことがよくわかっていない人ほど、

今の時代、何でもパソコンがパラパラって自動でやってくれるね!

なんてことを言います。

 

中小企業の人材は、道具が使えません。

例えばExcel ・・・

縦横計の表計算ツールだと思っています。

中には、折角完成しているフォームを壊す人も。

これは論外です。

人間の潜在的な能力はExcelを使わせれば分かります。

わざわざ学歴で判断する必要はありません。

能力のない人はExcelが使えません。

これは私が色々な人材を見てきた結論です。

正しい言い方をすれば、普段Excelを使っているのに上達しません。

いえ、僕はExcel 関数をたくさん使っていますよ!

なんていう人が時々います。

このレベルの人でも、Excel の3%程度しか活用できていない

というのが実情です。

これでは、生産性向上とは程遠いでしょう。

 

いま流行?の領収書の自動読み取りってありますね?

あれってどうなんでしょう。

うちの事務所では明快な結論が出ているので、

この分野には一切手を出しません。

市場では無駄な時代を一時期でも迎えることになると思いますが、

これも低成長過剰供給社会ならではの流れですね。

敢えて無駄なフェーズをつくり出すことで、

市場収縮を少しでも遅らせようというわけです。

会計事務所の経営戦略的なこともあるので、

これ以上の内容は、また時期が来たら書きますね。

 

生産性向上について

日本の労働生産性はOECD加盟国34か国中21位とのことで、

少しショックです。

日本人はエリートではありません。

残業問題が話題になっていますね。

そして、生産性が悪いことと残業とを結び付けています。

しかし、これは間違っていますね。

(残業を肯定しているわけではありませんが)

 

生産性を向上させるための3つの視点があります。

これも、当事務所の所内通達の内容です。

1. スピードを速める

2. 何を売るか

3. 誰に売るか

この3つを改善すれば、

事務所の生産性は確実に向上します。

生産性向上はIT化ですべて解決出来る問題かと言えば、それは間違いです。

物事を自動化する技術をもっているプログラマーの収益性が高いかと言えば、

実はまったくそのようなことはありません。

不思議だと思いませんか?

自動化できる技術をもっているのに・・・

答えは設計力です。

もっと言えば、創造力。

プログラミング技術があっても設計というプロジェクトが

しっかりとしていなければ、プログラミングで挫折します。

出来上がった作品も役には立たないかもしれません。

10年前のことですが、

これからプログラミングの時代になると申し上げてきました。

時代はそうなってきたんじゃないかなと思います。

それなのに、システム開発会社の現状は経営状態が著しく良好な会社と

低収益、あるいは内職的一人会社の両極端になっています。

この著しい格差を生み出す原因が(経営者の)設計力、

つまり創造力にあるのです。

あるプログラマー(兼経営者)は先ほどの領収書自動読み取りについて

素晴らしい! と言っています。(うちのクライアントさんではありません)

しかし、私は無駄な作業だと思っています。

これは一例にすぎませんが、そういうことです。

 

2. 何を売るか、3. 誰に売るか、については、

当ブログではたくさんの記事がありますので割愛します。

優秀な税理士ほど、将来性のない顧問先や関与態度の悪い顧問先を

切り捨てますが、これは実に正しい時間の使い方です。

質の高い業務を効率よく生産するための環境整備と言えるでしょう。

この問題を解決せず規模の経済性で薄めようとする方針もありますが、

日本の今後の経済事情を考えた場合、それは愚策なのです。

 

これから中小企業が力を入れるべきことは

IT化であることに間違いありません。

しかし、ほとんどの企業がその内容について誤解をしています。

ITの設備投資で問題が解決できると思っているからです。

経営の本質を捉えていない経営者ほど無駄な投資になります。

特に中小企業は注意が必要でしょう。

 

p.s.

なかなかブログを書く時間がないので、書き出したら一気に書く

みたいな感じになっています。

私が書く記事は一つひとつのセンテンスに込められた深い意図を理解

しなければ、記事全体を読み解くことができないようになっています。

そういう意味では読みにくい部分があるかもしれませんが、

徐々に理解できるようになりましたという声もあります。

 

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