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2017年1月 6日 (金)

潮目が変わってきた(年頭所感)

明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

当事務所の仕事始めは1月4日。

税務署と同じですね。

新年最初の朝礼では年頭所感を述べて、

事務所の方向性を改めて示しました。

普段から言っていることと内容は変わらないのですが、

言葉というものはすぐに風化しますから、何度も繰り返し伝えていくことが

とても重要だと思っています。

 

※インターネットの特性上、色々な立場の方が閲覧されています。
実際に事務所内で使った言葉とは、少し表現を変えている部分があります。

 

1. イギリスのEU離脱、トランプ氏の当選

意外なことがことが起こり得る社会。

昨年はそういうことが具体化した年でもありました。

これが正しいか正しくないか、私はそういうことを論ずる立場にはありませんが、

背景には怒りや不安があるということを意識しておくべきでしょう。

壁の建設、ナショナリズムの台頭…

顧問先経営者の方々へお伝えしてきたことについて、

一つの具体性が出てきた年となりました。

 

理系出身的な発想ではありますが、

物質が安定するためにはどうあるべきなのか、

このようなことを常に考えています。

私の事務所経営では理系的な考え方がヒントになっていて、

大手会計事務所経営との差別化に繋がっています。

EUがかつてない危機を迎えようとしていることの本質も

ここにあるのではないでしょうか。

 

それにしても、日本企業のカントリーリスク軽視について、

天然ボケかなと思ってしまうのは私だけではないと思います。

自分第一主義、ワンマン政治の脅威。

経営面では、まずは自動車業界から色々起きてくると思います。

 

2. 日本の人口減少と社会保障制度の崩壊

地球規模で人間は増えすぎています。

日本の人口は5千万人まで減少しても異常ではないということになるでしょう。

人口減少の原因は周知の通りではありますが、バランスを欠いた場合の

その減少要因が(必ずしも食糧難ということではないところが)

いかにも人間らしいなぁと…

人口減少問題に関しては様々な議論がなされているようですが、

そのような議論とは関係なく、当事務所としては人口5千万人社会を想定した

経営をやってまいります。

 

医療・介護制度の問題、子育て世代で起きている時間とお金の貧困化。

これは世代間扶助の考え方に限界を感じさせるものです。

変な言い方ですが、若い世代が社会の仕組みを知らないからこそ

若年世論がさほど拡大することなく助けられている部分があります。

しかし、あまり苦労をせずに育った世代だからこそすぐに諦めてしまう特徴があり、

若くして次々と社会コスト化するリスクも隠れています。

 

ものすごいペースで成長する社会保障コスト、

一方で受給する側の意識レベルの低さ…

社会が生み出したツケのようなものを

一方的に高所得者へ負担させることへの矛盾。

当事務所には高額納税者が多いこともありますが、

税制もうまくコントロールしなければ、この問題は社会を分断させる

エネルギーへと発展させる可能性があると、税理士の立場から感じています。

 

3. 低成長時代と超過剰供給社会

少し皮肉った言い方ですが、

現在の経営環境を見ていると、企業のニーズを満たすために客いる…

私の目にはそのように映っています。

この典型例が、蔓延するお願い営業。

こんなことを続けていても未来は見えてこないでしょう。

仕事というのは本来お客さんから頼まれて行うのが正しい姿。

それが、そうはいかなくなっているわけです。

 

コンプライアンス強化、不正排除の流れも税理士の仕事をしていて強く感じます。

しかし、現代の(企業)不正は低成長社会と強く結びついています。

実需ではない取引が無視できない規模になっているのです。

流通量や売上高などの数値だけを見て経済を判断してはならない所以です。

 

建設業界以外でも広く言われるようになった人手不足。

しかし、この話にも多くの矛盾点があります。

無理をして焦って人を雇っても、決して良い結果には結びつかないでしょう。

お正月早々、あまり物事の真相を言いすぎて、

働き手が未来を感じなくなっても困るので、このあたりにしておきます。

 

AIに関しては、不安に思っている人、活路を見出そうとしている人、

いろいろいらっしゃると思います。

生産効率の向上、そしてAIの出現、更に人口減少のトリプル作用で、

限界を超えた過剰供給時代へと向かうと私は考えています。

長期化する過剰供給社会は、私たちを不感症へと導き、

価値観を大きく変えていくと思います。

 

以上、3つのテーマは全て繋がっています。

ブルーオーシャンは敗者の墓場です。(敗者はどこへ行っても敗者)

一つのことを極めることができない人ほど、

ラクしてトクをする世界を探そうと行動します。

だからこそ、私の事務所ではレッドオーシャンで勝負することの重要性を

スタッフに伝えています。

決して不安を煽ることが目的ではなく、

問題の本質を的確にとらえることが私たちチームの未来を創っていくことに

繋がるということを伝えたく、当事務所の年初の挨拶といたしました。

 

顧問先様のために何ができるかを真剣に考えながら

私たち自身も成長してまいります。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

p.s.
今回のブログでは、不動産投資について触れませんでした。
不動産投資を専門に扱う税理士として、
次回は不動産の今後について書いてみたいと思います。

 

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