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2010年9月 8日 (水)

お金で時間とノウハウを買い、成功した社長

本日は、ある顧問先様の決算予測検討会を行いました。

決算がやってくる前に、今期はどのような形で着地するのかを事前に検討するとても大切な行事です。損益計算書の予測だけではなく、決算キャッシュ残高納税引当額も重点確認項目です。

決算や納税額を予測することは、財務マネジメントの中でも基本中の基本です。
成長モデルをもった経営者は皆やっています。

 
実はこの会社、年商が1億円に満たない会社だったのですが、この1年間で年商3億円の手前までいっきに成長しました。前年対比約3倍という高成長です。

だんだん、大きな金額を動かせるようになった自分に、経営者としての成長をお感じになっていたご様子でした。決算予測では、来期に向けた更なる財務体質の改善など、前向きな検討も出ました。

年商1億円前後には成長の壁があるといわれています。
ほとんどの企業が、この壁で停滞したり、跳ね返されたりします。

経営をするような実力がなくても経営できる変な時代がずいぶん長く続きました。
しかし、現在はそうはいきません。売上の減少に歯止めがかからず、年商1億円を割り込んできた企業も相当数あります。これは、本来の実力に戻されてきたということなのです。

私は、この壁を「財務マネジメントの壁」と呼んでいます。
成長企業が最初にぶち当たる壁ではないでしょうか。

年商1億円の壁を越えたいという相談を受けたとき、経理社員を雇用するようにアドバイスします。経理のことを一通り任せることができるなら、兼任でも構いません。

そして社長は、経理をやってはダメです。

会計処理のアウトソーシングもダメです。

税理士事務所にグチャグチャの領収書や請求書を丸投げして、「はい、記帳お願いね」というのは最悪なスタイルです。

先ほどの会社も、経理(会計)システムに問題がありましたので、経理の方が自立して会計処理ができるよう指導をさせていただきました。その会社にあった経理合理化も必要です。

そして、社長は試算表をしっかりと見てください。
これは、社長の最低限の仕事です。
この試算表や決算書を20分も30分もジーっと見ることができるようになったら、会社は動き出します。

試算表を眺めていると色々思い浮かびませんか?

その像が、社長の目指す仕事なのです。

何も思い浮かばないのは、数字が読めていないからです。
数字に、経営者としてのマインドが入っていないからです。

 
2年前に当事務所に顧問契約を変えて来られた会社もこのパターンで一気に成長しました。ただいま、九州に進出中です。

 
年商規模を大きくすることで犠牲になるものが明確に見えていて、それがあなたの使命に決定的なダメージを与えるなら、規模拡大は戦略にすべきではありません。
独自性が失われるからです。

しかし、そうでないなら、年商10億円程度を目標にされるとよいと思います。
そのほうが経営は面白いです。

ちなみに、うちの事務所は拡大志向ではありません。
今日も社長とお約束しました。
「うちの職員が税務・会計を担当したとしても、財務マネジメントは私が担当します」と。
これが、拡大志向ではない最大の理由です。

私のブログをご覧になっている方の中には、規模拡大はダメなんですよね?
と否定的に受け止めていらっしゃる方がいますが、
そういう意味で書いているのではありません。

使命感を失った欲望心だけの拡大志向を否定しているのであって、個人的には年商1億円~10億円程度が一番面白い経営だと思っています。

 
いったい、経営を通じて何を実現しようとしているのか。

経営とは自己実現の手段でしかないのです。

しかし、「自己実現」のためだけに経営をしてはならないというのが私の意見です。
「他人実現」のお話は、また別の機会にでも・・・

 
それにしても、1億円の壁をこうあっさりとクリアされると
私も少し拍子抜けしてしまうところがありますね(^_^;)

とにかく、こういう決算予測検討会は有意義であるし、
私にとっても嬉しい限りです。

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